ubuntuでemacsを使っている場合、ファイル操作に必要なことはほとんどできてしまいます。しかし、nautilus(ubuntu版エクスプローラー)をカレントディレクトリで直接起動できる設定を施しておくと、もっと便利に使いこなせるようになります。
emacs から 指定したアプリケーションでファイルを開く
emacsのdired 機能でフォルダの内容を表示しているとき、特定のファイル上で「!」を入力すると、ファイルに対してコマンドを実行することができます。
emacs から スプレッドシートをLibreofficeで開く
例えば、エクセルファイル(data.xlsx)を Libreoffice で開くときは、「!」のあとに「Libreoffice」と入力します。
emacs から 画像ファイルを画像ビュワーで開く
例えば、画像ファイル(data.png)を 画像ビュワー で開くときは、「!」のあとに「eog」と入力します。
emacs から nautilusを開く
例えば、ディレクトリにエクセルファイル(data.xlsx)があったとき、ファイルに対して「!」のあとに「nautilus」と入力すると、nautilusでカレントディレクトリが開きます。diredのディレクトリ表現「.(カレント)」「..(1個上)」で同様の操作を行えば、対応したディレクトリでnautilusが起動します。
emacs の shell 機能でnautilusを起動しても良いですが、「!」+「nautilus」の方が操作がシンプルです。
emacs から nautilusを開く(emacsにスクリプトを組み込む)
emacsにスクリプトを組み込めばもっと便利に使えますが(.emacs)、慣れない場合は無理に設定する必要はないと思います。
組み込んだ場合、dired で「e」を押すと、カレントディレクトリがnautilusで開かれます。
(defun dired-open-nautilus () (interactive) (call-process "nautilus" nil 0 nil (dired-current-directory))) (define-key dired-mode-map "e" 'dired-open-nautilus) 【スクリプト引用】 Open current directory with Nautilus with Emacs dired
環境によっては、emacsで警告がでたり(回避用スクリプトがあるようです)、アプリ切り替えでemacsとnautilusの区別ができなくなったりすることもあります。ご使用は自己責任でお願いします。