Pythonにおけるfor
文は、繰り返し処理を行うための構文です。リストやタプル、文字列、辞書などのイテラブルオブジェクト(要素を一つずつ取り出せるオブジェクト)を対象に、要素を一つずつ取り出しながら処理を行います。
一般的なfor
文の書式は以下の通りです。
for 変数 in イテラブルオブジェクト:
処理
for
文は、イテラブルオブジェクト
から要素を一つずつ取り出し、変数
に代入します。その後、処理
を実行します。イテラブルオブジェクト
から取り出せる要素が無くなるまで、この処理を繰り返します。
以下は、リストlist1
の要素を一つずつ取り出して表示する例です。
list1 = [1, 2, 3, 4, 5]
for num in list1:
print(num)
出力結果:
1
2
3
4
5
for
文は、リストやタプルなどのシーケンス型の他に、辞書型などのイテラブルオブジェクトでも利用できます。ただし、辞書型の場合はキーと値の組み合わせを取り出します。
dict1 = {"apple": 100, "banana": 200, "orange": 300}
for key, value in dict1.items():
print(key, value)
出力結果:
apple 100
banana 200
orange 300
for
文の中で、break
文やcontinue
文を使うことで、処理を中断したり、次のループに移ることができます。
list1 = [1, 2, 3, 4, 5]
for num in list1:
if num == 3:
break # numが3の場合はループを中断する
print(num)
出力結果:
1
2
list1 = [1, 2, 3, 4, 5]
for num in list1:
if num == 3:
continue # numが3の場合は次のループに移る
print(num)
出力結果:
1
2
4
5
以上が、Pythonにおけるfor
文の基本的な使い方です。