Rのグラフには、凡例やエラーバー・文字による説明があるとわかりやすくなります。グラフを仕上げるためのテクニックをまとめます。凡例・テキストや数式による説明 編。
凡例を書き加える
凡例は、legend
関数で付け加えます。凡例の表示位置やマーク・枠の有無などを設定できます。
主な制御パラメータ
パラメータ | 機能 | 例 |
---|---|---|
場所 | 凡例の表示位置を指定 | “topright”, x=”left”, y=”center” |
legend | 凡例の内容 | legend=c(“sin”, “cos”), levels(factor) |
pch/lty | 凡例に付与するマーク | pch=as.integer(iris$Species), lty=1:2 |
R> plot(Sepal.Length ~ Sepal.Width, data=iris, pch=as.integer(iris$Species)) #pchに対して、系列毎に異なるマークを指定 R> legend("topright", legend=levels(iris$Species), pch = 1:3)
R> plot(sin, type="l", lty=1, xlim=c(-2, 2), ylim=c(-2, 3), ylab="") R> par(new=T) R> plot(cos, type="l", lty=2, xlim=c(-2, 2), ylim=c(-2, 3), ylab="sin & cos") # 「右下・枠なし」の凡例 R> legend("bottomright", lty=1:2, legend=c("sin", "cos"), bty="n") # 「右・枠あり」の凡例 R> legend(x="right", y="center", lty=1:2, legend=c("sin", "cos")) # 「中央・枠あり」の凡例 R> legend("center", lty=1:2, legend=c("SIN", "COS"))
グラフに文字を書く
グラフに文字を書くには、text
関数にて座標指定します。数式を書く場合は、expression
関数を使います。expressionの表現内容については、Rのヘルプ機能で?plotmath
とすると確認できます。
R> plot(1) R> text(1, 1.2, "hello world!") R> text(0.8, 1, expression(sum(x[i], i=1, n))) R> text(1.2, 1, expression(integral(f(x) * dx, a, b)))
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