R 使い方 複数のグラフを並べる グラフの描き方
Rでグラフを並べてみましょう。似たようなデータや条件を変えたデータを比較する場合に、わかりやすくなります。注意点や工夫すべきポイントをまとめます。並べるという観点で別の記事を整理しました。
グラフを並べる(グラフ領域の分割)
横(左右)に並べる
はじめにlayout
でグラフ描画領域を分割します。分割情報は、マトリックス形式で表現します。グラフを描画すると、順番にそれぞれの領域にグラフが割り当てられます。x軸やy軸の表示範囲をあわせると、さらに見やすくなります。範囲は、xlim
・ylim
を使って指定します。
R> layout(matrix(1:2, ncol=2)) # 1行2列に分割 R> plot(Sepal.Length ~ Sepal.Width, data=iris) R> plot(Petal.Length ~ Petal.Width, data=iris)

他の方法です。split.screen
で分割することもできます。出力先を明示的に指定することができます。はじめにsplit.screen
でグラフ描画領域を分割します。分割情報は、マトリックス形式で表現します。次に、出力先をscreen
で指定してグラフを描画します。
split.screen(c(1,2)) # 1行2列 screen(1) hist( rnorm(1000), xlim=c(-10, 10), ylim=c(0, 250), col="#ff000020", main="rnorm1", xlab="range") screen(2) hist( rnorm(1000), xlim=c(-10, 10), ylim=c(0, 250), col="#0000ff20", main="rnorm2", xlab="range")

縦(上下)に並べる
split.screen
で分割してみます。分割情報のマトリックスを1行2列に変更します。あとは同じです。
split.screen(c(2,1)) # 2行1列 screen(1) hist( rnorm(1000), xlim=c(-10, 10), ylim=c(0, 250), col="#ff000020", main="rnorm1", xlab="range") screen(2) hist( rnorm(1000), xlim=c(-10, 10), ylim=c(0, 250), col="#0000ff20", main="rnorm2", xlab="range")

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