tidyverseはRのパッケージの1つで、データ操作(抽出・連結など)を統合的に扱うためのツール群です。Rを起動後に、tidyverseのインストールを行います。インストール完了後は、使うときにパッケージをロードして使います。

tidyverse パッケージ
tidyverse インストール
R 3.2以上が必要です。パッケージのインストールは、R起動後に、install.packagesで tidyverse を指定します。インストールに管理者権限が必要なら、sudo をつけて R を起動して、tidyverse をインストールします。
1: $ sudo R # 管理者権限で R を起動 2: >install.packages("tidyverse")
tidyverse ロードして使う
tidyverseを使うときは、インストール後にlibraryとしてロードします。tidyverseに含まれるパッケージがまとめて読み込まれます。
1: > library(tidyverse) 2: ── Attaching packages ── tidyverse 1.2.1 ── 3: ✔ ggplot2 3.1.1 ✔ purrr 0.3.2 4: ✔ tibble 2.1.3 ✔ dplyr 0.8.1 5: ✔ tidyr 0.8.3 ✔ stringr 1.4.0 6: ✔ readr 1.3.1 ✔ forcats 0.4.0
- ggplot2
- 可視化のためのパッケージです。
- tibble
- tibbleというdata.frameを扱えるようになります。
- tidyr
- tidy data形式を扱えるようになります。
- readr
- 色んなフォーマットのデータを読み込めるようになります。出力も。
- purrr
- 関数型プログラミングに関するパッケージです。
- dplyr
- データの操作に関するパッケージです。
- stringr
- 文字列操作を行うためのパッケージです。
- forcats
- 因子型ベクトルの操作に関するパッケージです。
まとめ
- tidyverseは、Rでデータ操作(抽出・連結など)を統合的に扱うためのツール群(パッケージ)
- tidyverseのインストールは、R起動後に、install.packages(“tidyverse”)。管理者権限に注意。
- tidyverseを使うときは、R起動後に、library(tidyverse)
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