awkの繰り返し処理(for
・while
・do
)についてまとめます。今回は、while
・do
について。
awk while 繰り返し処理
条件を満たせば「ずっと」繰り返しを行います。繰り返し処理の最初で毎回条件をチェックします。条件を満たせば処理を繰り返します。また、繰り返し処理の中にbreak
を書いて強制的に繰り返しを終了させることもできます。
awk while 繰り返し処理 書き方
書式
先頭に条件式を書きます。そのブロック内に繰り返しの処理を書きます。
while (条件) { 処理 }
awk while 繰り返し処理 使い方
まずwhileの条件式がチェックされます。「真」ならブロック処理実行、「偽」なら実行されません。実行された場合、繰り返すたびに状態が少しずつ変化し、そのうち条件を満たさなくなってwhile処理を抜けるというような使い方をします。
簡単な使い方
データファイル(awk_while1.dat)の1行毎の各フィールドを先頭から3つずつ表示して改行します。コメント行以外の全てに対して行います。
$ cat awk_while1.dat # comment 1a 1b 1c 1d 1e 2a 2b 2c 2d 2e 3a 3b 3c 3d 3e
awk_while1.awk
!/^#/{ i=1 while (i<=3) { printf("%s ", $i) i++ } printf("\n") }
$ awk -f awk_while1.awk awk_while1.dat 1a 1b 1c 2a 2b 2c 3a 3b 3c
簡単な使い方 – breakを使った制御
データファイルの1行毎の各フィールドを先頭から3つずつ表示して改行します。breakでループを制御します。
awk_while2.awk
!/^#/{ i=1 while (1) { # while(1)は永遠に繰り返すの意味 if (i>3) break; # 必ずbreakを準備する printf("%s ", $i) i++ } printf("\n") } #スクリプトが暴走したら、慌てず「Ctrl」を押したまま、「C」を押します。
$ awk -f awk_while2.awk awk_while1.dat 1a 1b 1c 2a 2b 2c 3a 3b 3c
awk do 繰り返し処理
while
とほとんど同じです。大きな違いは、最初に条件チェックするか(while)・最後に条件チェックするか(do)です。do
は最初に条件をチェックしません。条件によらず少なくとも1回は実行する繰り返し処理につかうと便利です。do
も、条件を満たせば「ずっと」繰り返しを行う点は同じです。また、while
同様、繰り返し処理の中にbreak
を書いて強制的に繰り返しを終了させることもできます。
awk do 繰り返し処理 書き方
書式
最後に条件式を書きます。そのブロック内に繰り返しの処理を書きます。
do { 処理 } while(条件)
awk do 繰り返し処理 使い方
まず最初に1回、ブロック処理を実行します。そのあとの条件チェックで「真」なら繰り返し、「偽」なら実行されません。実行された場合、繰り返すたびに状態が少しずつ変化し、そのうち条件を満たさなくなってdo
処理を抜けるというような使い方をします。
簡単な使い方
データファイル(awk_do1.dat:awk_while1.datと同じ)の1行毎の各フィールドを先頭から1つずつ表示して改行します。1列目だけは条件によらず表示します。whileの条件を他の列が存在すれば…など工夫して使うと良いと思います。
$ cat awk_do1.dat # comment 1a 1b 1c 1d 1e 2a 2b 2c 2d 2e 3a 3b 3c 3d 3e
awk_do1.awk
!/^#/{ i=1 do { printf("%s ", $i) } while(!i) # 条件を否定しています printf("\n") }
$ awk -f awk_do1.awk awk_do1.dat 1a 2a 3a
コメント
[…] while・do 繰り返し処理 – バイオインフォ 道場 […]