ファイル名を一括変更 Windowsエクスプローラーとシェルスクリプト
バイオインフォ道場、くまぞうです。
バイオインフォマティクスでは、データファイルが大量になることがあります。いつも頭を悩ませるのがデータの管理です。たまにファイル名を一括で変更したいときがありますが、便利な方法があるので紹介したいと思います。
Windows エクスプローラーで一括変換
エクスプローラー(Windows)でファイル名を一括変換するのは意外と簡単です。
まず、エクスプローラーでファイルがたくさん入ったフォルダを開いて、ファイル名を一括で変更したいファイルを複数選択します。(シフトキーを押しながら選択すると連続選択、コントロールキーを押しながら選択すると個別選択できます。)
次に、「右クリック」で「名前の変更」を選択するか、F2キー(名前変更のショートカット)を押します。1つのファイルに対して、名前編集モードになるので「共通して使いたい名前」を入力します。
すると、選択していたファイル名が『「共通して使いたい名前」 (連番).拡張子』という形式で一括で変更されます。例えば、日付毎に名前がつけられた画像データやログファイル、一連の関連資料を一括でリネームする場合などに便利です。
bash シェルスクリプトで一括変換
bashのシェルスクリプトでファイル名を一括変換してみます。
コメント行が入っているので少し長く見えますが、実際は数行の処理です。処理を細かくみると、引数の処理・for文・部分文字列・変数と算術演算などを使っています。興味がある方は、機能を盛り込んで改良するなどして、理解を深めて頂ければ幸いです。
スクリプト
my_filerename.sh
#! /bin/bash COMMON=$1 # 最初の引数「共通して使いたい名前」 shift # 引数をスライド COUNT=1 # 枝番の初期値 for x # スライド後の引数に対してリネーム処理 do # 拡張子を取得 EXT=${x##*.} # 確認も含めたリネーム内容表示(★) echo "$x -> ${COMMON}_${COUNT}.${EXT}" # リネーム処理(★が確認できてからコメントを外すと良いです) # mv $x ${COMMON}_${COUNT}.${EXT} # 枝番をカウントアップ COUNT=`expr ${COUNT} + 1` done
実行と結果
$ ls *.txt aaa.txt bbb.txt ccc.txt
$ chmod +x ./my_filerename.sh # testは共通部分。*.txtに対して処理実行 $ ./my_filerename.sh test *.txt aaa.txt -> test_1.txt bbb.txt -> test_2.txt ccc.txt -> test_3.txt
$ ls *.txt test_1.txt test_2.txt test_3.txt