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バックグラウンド実行とフォアグラウンド実行 -プログラムの色んな実行方法-
バイオインフォ道場、くまぞうです。
解析プログラムは長い時間を必要とするものもあります。プログラムの実行や管理方法を理解して、作業効率を効率的に行いましょう。
目次
バックグラウンド実行とフォアグラウンド実行
バックグラウンド実行をうまく活用しよう
プログラムの実行には、起動後その場で終了を待ち続けるフォアグラウンド実行と、起動が済んだら終了を待たないバックグラウンド実行があります。解析プログラムを使って計算終了を待つことが多ければ、バックグラウンド実行できないか?を検討すると良いかもしれません。適切に起動を行ったら、すぐに他の作業にとりかかることが出来ます。
プログラムをバックグラウンド実行で動かす
プログラム(例えば、コマンドやスクリプト)をバックグラウンドで動かすのは、簡単です。通常のコマンド実行の後ろに「&」をつけるだけです。
$ ruby test_jobs.rb # 通常実行(フォアグラウンド実行) # 全ての処理が終わるまで待ち続ける $ ruby test_jobs.rb & # & を指定して、バックグラウンド実行 $ # 処理中でもプロンプトが出て他の作業を実行できる。 $ ruby test_jobs.rb "HELLO!" & # & を指定して、バックグラウンド実行 $ # 処理中でもプロンプトが出て他の作業を実行できる。
プロセスの状態を確認する
フォアグラウンド実行やバックグラウンド実行で動かしたプログラムの状態は、psコマンドで確認できます。下記は、「test_jobs.rb」をバックグラウンドで実行した状態です。プロセスID 7383で実行され、その後完了しています。
$ ps PID TTY TIME CMD 5360 pts/3 00:00:00 bash 7383 pts/3 00:00:00 ruby 7386 pts/3 00:00:00 ps $ ps PID TTY TIME CMD 5360 pts/3 00:00:00 bash 7429 pts/3 00:00:00 ps [2]+ 終了 ruby test_jobs.rb
時間がかかるプログラムをバックグラウンド実行で動かす
test_jobs.rb
ファイル(test_jobs.txt)に、10秒おきにメッセージを書き込むプログラムです。メッセージは引数で与えます(デフォルトは”hello!”)。全てのメッセージを書き終わったら終了です。
フォアグラウンド実行では時間がかかるので、バックグラウンド実行がオススメです。バックグラウンド実行したら、psコマンドでプログラムの状態を確認しましょう。しばらく経ってバックグラウンド実行が完了すると、端末画面で何かの操作をおこなったときに、完了メッセージが表示されます。全てのメッセージが書き込まれたかをcatなどのコマンドで確認しましょう。
$ ruby test_jobs.rb # 通常実行(フォアグラウンド実行) # 全ての処理が終わるまで待ち続ける $ ruby test_jobs.rb & # & を指定して、バックグラウンド実行 $ # 処理中でもプロンプトが出て他の作業を実行できる。
#! /usr/bin/ruby File.open("test_jobs.txt", "w") do |f| 10.times do f.puts ARGV[0] ? ARGV[0] : "hello!" sleep(10) end end
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