volcano plotは、発現解析の結果を表現でよく使われるグラフです。
横軸に発現比(logFC)、縦軸にpvalue(-log10した値)をとります。
Rを使って、volcano plot (ボルケーノ プロット)を作成します。

valcano plot 描き方
単純な volcano-plot
> plot(-log10(comp_pValue) ~ comp_logFC)
または
> plot(comp_logFC, -log10(comp_pValue))

データフレームから必要な列を抽出して描く場合は、tidyverseのtransmutateを使うと便利です。
library(tidyverse) > de_result <- read_tsv("de_result.tsv") > vdata <- de_result %>% transmute(GeneSymbol, x=comp_logFC, y=-log10(comp_pValue)) > plot(vdata$y ~ vdata$x)
volcano-plot に色を付ける
条件(p値 0.05以下、|logFC|>1)でボルケーノプロットに色をつけました。タイトル・軸ラベルも追加しました。
> plot(y ~ x, main="volcano-plot", xlab="log2 fold change", ylab="-log10 p-value", col=ifelse(y>-log10(0.05), ifelse(abs(x)>1, ifelse(x>0, "red", "blue"), "black"), "black"), data=vdata )
領域を区切る補助線をひきたい場合は、ablineで追加します。
abline(v=1, lty=2) abline(v=-1, lty=2)
ちなみに、画像で保存する場合は、png(“volocano-plot.png”) 〜 dev.off()で囲みます。
> png("volocano-plot.png") > plot(y ~ x, main="volcano-plot", xlab="log2 fold change", ylab="-log10 p-value", col=ifelse(y>-log10(0.05), ifelse(abs(x)>1, ifelse(x>0, "red", "blue"), "black"), "black"), data=vdata ) > abline(v=1, lty=2) > abline(v=-1, lty=2) > abline(h=-log10(0.05), lty=2) > dev.off()

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