データを理解する方法の1つに「グラフ」があります。詳細なデータをまとめた表に比べると「詳細さ」は劣りますが、データの全体像を理解しやすくなります。そして、目的に応じたグラフを使うことが大事です。今回は、「棒グラフ」です。

棒グラフ
特長
棒グラフは、棒の長さで値の大小を表現するグラフです。2つ以上のデータを比較したり、グループ毎に値を比較する場合などに用いられます。棒は、垂直方向や横方向に使われます。「0」を境に、「+」や「-」方向の表現をすることもあります。
棒グラフの描き方
組み込みデータセットのVADeathsを使用します。実際にグラフを書く場合は、ファイルから読み込んだデータを使うことが多いので、一度ファイルにデータを保存してから使います。Rで棒グラフを描くときは、barplotを使います。besideオプションについて、デフォルトのFalseでは積み上げタイプの棒グラフ、Trueで指定すると並置タイプの棒グラフになります。
> data(VADeaths) > VADeaths Rural Male Rural Female Urban Male Urban Female 50-54 11.7 8.7 15.4 8.4 55-59 18.1 11.7 24.3 13.6 60-64 26.9 20.3 37.0 19.3 65-69 41.0 30.9 54.6 35.1 70-74 66.0 54.3 71.1 50.0 > write.table(VADeaths, "vadeath.txt", quote=F, sep="\t") > data <- as.matrix(read.delim("vadeath.txt")) > png("barplot1.png") > barplot(data) > dev.off() > png("barplot2.png") > barplot(data, deside=T) > dev.off() > png("barplot3.png") > barplot(data, xlim=c(0,100), beside=T, horiz=T) > dev.off()
グラフの例
barplot1

barplot2

barplot3

グラフ描画について
棒グラフは、組込みデータ「VADeaths」をグラフ表示しました。ファイルに保存したデータを、改めて、read.delimで読込み、matrix型に変換しました。barplot1ではデフォルトの積み上げ型、barplot2ではbeside=Tを指定し、並置型で描画しました。barplot3では、horiz=Tで横向きに表示しました。
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