グラフを描画する際、色の組み合わせを1つ1つ考えるのは面倒ですよね。Rには、あらかじめ色の組み合わせを用意したカラーパレットが準備されています。カラーパレットを使えば、洗練された色の組み合わせで綺麗なグラフを描くことができます。自分で色の組み合わせを決める自作のカラーパレットの使い方と、Rで使えるデフォルトのカラーパレットの使い方をまとめます。
カラーパレット
色の組み合わせがあらかじめ定義されています。例えば、虹色の組み合わせrainbow
や、温度変化をあらわす色の組み合わせheat.colors
、グレースケールの組み合わせgray.colors
など、いくつものカラーパレットが準備されています。用途に応じて使い分けると、グラフの表現力も向上すると思います。一方、色を自分で選んだものが、自作のカラーパレットです。
色の組み合わせを自分で決める 自作カラーパレット
カラーパレットは、使いたい色の組み合わせです。簡単に自分専用のカラーパレットを作ることができます。使える色の名前は、colors()
関数で一覧表示できます。
まず、使いたい色の数と色の名前を決めます。次に、色の名前でベクターを作成し、自作のカラーパレットとします。カラーパレットをグラフの色指定オプション(col)にセットします。指定した色が順番に割り当てられます。
R> colors() # 色名称の一覧表示
[1] "white" "aliceblue" "antiquewhite"
[4] "antiquewhite1" "antiquewhite2" "antiquewhite3"
[7] "antiquewhite4" "aquamarine" "aquamarine1"
[10] "aquamarine2" "aquamarine3" "aquamarine4"
・・・
# 自分専用のカラーパレットを定義
R> my.colors <- c("#00FF80","#00FF00","#80FF00","yellow","orange","red",
"#FF0080","#FF00FF","#8000FF","blue","#0080FF","#00FFFF")
R> pie(rep(1, 12), col=my.colors)
あらかじめ準備されているカラーパレットの使い方
使いたいカラーパレットを呼び出して、使いたい色の数を指定します。同様に、カラーパレットの色指定オプション(col)にセットします。
rainbow
よく用いられる色の組み合わせ。
R> pie(rep(1,12), col=rainbow(12))
heat.colors
温度の表現によく用いられる。
R> pie(rep(1,12), col=heat.colors(12))
gray.colors
グレースケールを使った表現。
R> pie(rep(1,12), col=gray.colors(12))
terrain.colors
地形の表現によく用いられる。地表の高低や起伏の形など。
R> pie(rep(1,12), col=terrain.colors(12))
topo.colors
地勢の表現によく用いられる。地形の起伏や海面との位置関係など。
R> pie(rep(1,12), col=topo.colors(12))
cm.colors
よく用いられる色の組み合わせ。
R> pie(rep(1,12), col=cm.colors(12))
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